歯と全身の関係性について考えるー歯科の取るべき立場ー

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歯と全身の関係性について考えるー歯科の取るべき立場ー

院長ブログ

2019/01/09 歯と全身の関係性について考えるー歯科の取るべき立場ー

歯と全身の関係性について考えるー歯科の取るべき立場ー

 

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神奈川県の海老名市にありますかさま歯科クリニックの笠間です。

 

先日このようなご質問を頂戴しました。

 

こちらのご質問に対して動画でお答えを致しました。

 

体に悪影響がありますか?ということに対して疑問を覚えましたので

 

このブログでは歯と全身の関係と題して、口が全身にどのような影響を与えるかと

 

歯科医師はどのような立場を取るべきかをお話ししていきたいと思います。

 

 


 

まずお口の持つ意味を考えてみる

 

 

■ 口の持つ機能の低下は生命の危機をもたらす

 

 

まず口の機能としてあげられるのは『摂食(食べ物を食べる)』ということですよね。

 

食べ物を認識し、舌と歯を用いて咀嚼を行い、飲み込むという一連の動作をヒトのみならず

 

高等動物では日々、基本的な生命の維持活動として行なっているわけです。

自然界の動物で言えば、接触できないことはすなわち死を意味しますし、

虫歯などで細菌感染を起こせば、そこから体は蝕まれ死に至るわけです。

 

一方でヒトは歯がなくなっても、食物を加工する技術や、歯科医師という職業を作り口腔機能を補う術を身につけました。

 

 

 

■ ヒトは言語によって意思を疎通する

 

もちろん聴覚障害者をないがしろにしているわけではありませんが

 

言語の発達は情報の的確な伝達手段を可能にしました。

これによって今の極めて高度な文明が確立されたことはいうまでもありません。

 

また適切な構音には健康な口腔状態が不可欠です。

 

 

 

■ 歯=健康=力

 

象やイッカクのように特殊に歯が進化した生き物では、歯が性および力の象徴です。

いわゆる牙と言われている歯が子孫を残せるかの分かれ目にもなっています。

 

人で言えば、ハリウッドスマイルに代表されるように、富や名誉の象徴であったりもします。

かつての古代文明でも、歯を失った権力者が奴隷の健康な歯を抜いて、権力者に献上してそれを口入れることで権力を誇示したということもわかっています。

 

それは数千年経った今も変わることなく、近代において有力者で凄惨な口腔状態の人はいないのはそのためです。

 

 

つまり歯科医師という仕事はは生命に関わる内容を担当していると言えるのです。

 

 


 

ここからが本題

 

それでも歯科医師は鼻から上、首から下の疾患の検査も診断もしてはいけません。

 

 

■ 歯の全身への影響

 

 

消化効率および吸収率の変化

 

胃ろうなどで口を通さずに食物を与えた場合には、消化機能も影響の吸収率も低下することがわかっています。

これがきちんと咀嚼をするよう言われている所以なのです。

 

 

脳機能や筋肉のパフォーマンスの向上

 

ガムを噛んだりすることで集中力の向上が認められるとも言いますし、瞬発的に歯を噛み締めることで筋力の向上が見られるとも言われています。ひいては認知症予防にも影響するとされています。

 

 

危険回避

 

硬いものや危険な物を口にした時に反射的に吐き出したり口を開けたり、回避行動をとります。

 

 

■ 歯の疾病が影響と言われている全身疾病(不正確なものも含む)

 

肺炎

心疾患

糖尿病

体の歪み

頭痛

精神疾患

神経痛

肩こり

などなど

 

 

ネット上に掲載されているものをあげればほぼ全ての疾患が歯科領域が影響を及ぼしているとおっしゃる病院もあります。

 

 

 

■ 中でも信頼性の高い疾患は上記の3つ(関連論文が多い)

 

 

肺炎は口腔内細菌と密接に関係しています。

 

これは皆さんもよくご存知だと思います。

 

特に介護領域では口腔ケアの重要性は周知徹底されています。

 

心疾患や糖尿は、歯科の歯周病などの細菌性の慢性炎症が影響すると言われています。

 

心内膜症では口腔内細菌がよく検出されます。

 

 

『歯周病が治ったら血糖値もよくなります!』とは言えない!

 

 

ここで忘れてはいけないのは、歯周病と糖尿病、高血圧、心疾患の一部や脳血管障害などの関係です。

 

長年の不摂生よってこれらの疾患になった方々もいらっしゃいます。(※注:生活習慣ではない人もいる)

 

不摂生で糖尿病や高血圧になったけれども、「昔から歯周病にならないように一生懸歯を磨いていた。」

 

という方は聞いたことがありません。

 

全身的な生活習慣病をお持ちの方は歯周病であることが極めて多いのです。

 

歯周病が糖尿病を引き起こしているわけではありませんので

 

『歯周病が治ったら血糖値もよくなります!』

 

というのは言い過ぎなのです。

 

逆の『血糖値が良くなったら歯周病も治ります』も然りです。

 

例えば糖尿病で食事制限をはじめとする生活習慣の見直しを行い、健康に気を使うようになったことで

 

歯科に対する興味も出て、歯科医院で適切な処置を受けてしっかりとお口をケアするようになったたら歯周病も良くなったというのは十分理解できるのです。

 

 

体の歪み、頭痛、精神疾患、神経痛、肩こりと歯科の関係について・・・

 

この中でも『頭痛』は理解できます。

 

例えば噛み締めが強くて側頭筋と呼ばれるこめかみの筋肉が筋肉痛を起こせば、頭痛と思ってもおかしくはありません。

 

我々歯科領域で相手にしている三叉神経という神経があるのですが、頭痛の原因となる神経の一つ硬膜枝という神経の枝が三叉神経から出ています。神経の先つまり抹消(歯)で何か問題が生じると、硬膜枝も三叉神経の一部なので影響を受けて頭痛が発生すると言われています。

 

ちなみに三叉神経はあの歯の痛みを全て司っているといえばもう少し親近感が湧くかもしれません。

 

でも頭痛の診断も治療も歯医者ではできません。

 

 

体の歪み

 

私は右に体が傾いています。これは職業病です。噛み合わせではありません。

 

ただここで申し上げたいのは生活の中で日頃の姿勢や筋肉によっても歪むでしょうし、歯から歪みが生じるというのは断定できないと申し上げたいと思います。

 

歯の治療の術前後で姿勢が変わったというような報告もありますが、比内変動もあるでしょうし、写真館のようにもう少し首を・・・と言えば容易に変わることなのであまり信じてはいません。

 

頭蓋骨の縫合が緩むというような話を聞きます。中には縫合を外せる人もいるみたいで・・・

もしできるのであればアペール症候群やクルーゾン病を外科手術抜きで対応していただきたいものです。

 

上記の病気は赤ちゃんのうちに本来バラバラのはずの頭蓋骨同士がくっついてしまって、脳の成長を妨げてしまう症状が現れる先天性疾患です。頭蓋骨がくっついてしまわないように外科処置をして縫合を外す必要が出てくるのです。

 

 

精神疾患、神経痛

 

歯から精神疾患になるとも言われます。歯に問題があればそれを治し、精神疾患などは心療内科などで対応するのが一般的だと思います。

我々歯科医師は精神疾患の検査や診断、治療はできません。

 

神経痛はペインクリニックなどが挙げられますが、我々歯科では顔面疼痛を対象としています。

歯が原因で顎顔面疼痛と呼ばれる神経症状が現れることも考えられます。

しかし、足の裏の痛みなどは歯と関係があるのかはわかりません。

 

 

肩こり

 

マッサージするわけにも行きませんので、歯科ではありません。

 

 

■ 歯科領域以外の検査や診断、治療は医師法違反です。

 

 

鼻から上、首から下は医師の管轄です。我々は手を出すことはできません。

 

我々は的確に症状を把握し、その症状に沿った病院に行かれるよう患者さんにお伝えするしかないと思います。

 

歯科医師は全身に対する正しい知識を持っていなければいけません。

 

でも我々が手を出して良い領域ではありません。

 

歯科医師は歯やお口に対する適切な処置をすることに集中するべきです。

 

逆に、医師や整体師さんが噛み合わせに問題があると診断したらそれは由々しき事態です。

 

■ まとめ

 

それぞれの任された領域を一所懸命診る。法に則り、領域外は適切に紹介するというのが歯科医師のあり方だと思います。

 

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