取れた差し歯が戻らないことがある訳ー海老名のかさま歯科ー

かさま歯科クリニック

046-240-9804

〒243-0405 神奈川県海老名市国分南3-8-11-2F

[ 診療時間 ] 【火〜土】9:00〜13:00 / 14:30〜18:30 [ 休診日 ] 日・月・祝

色とりどりの歯ブラシ

取れた差し歯が戻らないことがある訳ー海老名のかさま歯科ー

院長ブログ

2019/01/07 取れた差し歯が戻らないことがある訳ー海老名のかさま歯科ー

取れた差し歯が戻らないことをご理解頂くのは難しいというお話ー海老名のかさま歯科ー

 

yotakagj0923_tp_v4

 

神奈川県の海老名市にありますかさま歯科クリニックの笠間です。

 

 

■ 先日こんなことがありました。

 

 

Aさん 「左上のブリッジが取れそうなので取れないようにつけてください。」

 

笠間   「何回外れているのですか?」

 

Aさん 「5回くらい、だんだん取れる頻度が増えてさ」

 

笠間   「そうですね。前の先生はなんておっしゃってたんですか?

 

Aさん 「もうすぐ取れるから、ブリッジはやめて入れ歯に歯を足そうと言われたの」

 

笠間  「なるほど、私もその意見には賛成です。入れ歯の支えの歯ですし、何よりも歯自体が虫歯で、戻してもすぐ取れますよ。」

 

Aさん 「笠間さんならなんとかしてくれると思ってきたのに。」

 

笠間  「もう5回も取れてつけてを繰り返しているのと、入れ歯の支えで常に引っ張られる力が働くんですよ。おまけに虫歯ですから取れないようにというのであれば、再度根っこの治療をしなおして歯を作り直すというのをやってみるのも手だとは思いますが・・・。」

 

Aさん 「なんで!最初はさ半年くらい保ったのにさ、最初はちゃんとやったと思うんだよね、どうして歯医者というのは取れる接着剤でつけるものかね?」

 

笠間  「接着剤の問題というよりも、ご自身の歯の状態の問題なんです。きっと私が処置しても同じ結果になってしまうと思いますよ。」

 

Aさん 「それはわかるんだけどさ、これだけ技術が発達しててもっといい接着剤があるでしょ。それを使ってくれればいいんですよ。」

 

笠間  「例えば、アロンアルファという接着剤がありますよね、アロンアルファも表面が濡れていてズルズルしたようなもの同士ををくっつけることはできませんよね。さらにアロンアルファも剥がれてまたその上にアロンアルファを塗ってくっつけようとしても浮き上がったり、そもそもくっつかないですよね。残念ながら根本的に歯に問題が出てしまっているんです。」

 

Aさん 「じゃあいいです。元の歯医者に戻ります。」

 

笠間   「無下にお断りをしているわけではなく、取れないようにということであればその取れそうな歯をそのまま用することはできないのです。結局前の歯医者さんと同じことをすれば、申し訳がないのでこのようにご説明をさせていただいております。いつまで保つかはわかりませんが、処置をご希望であればできる限りのことはしてみますが・・・」

 

Aさん 「なんでできないものかね・・・。」

 

笠間  「本当に申し訳ございません。」

 

 


 

■ こんな症例でした。

 

fullsizerender

 

上顎左側の123三本(前歯三本)がスーパーボンドで連結固定をされている状態で舌側には深いカリエス(虫歯)でした。

犬歯の後続歯は無く遊離端義歯が装着されています。

 

つまり、差し歯を支えている歯の根っこは虫歯でズルズルした状態となっていて、入れ歯のバネが引っかかる歯なので歯を抜くような力が常に働くということなのです。

 

 

 

 


 

■ そもそもなぜ差し歯や修復物は取れるのか?

 

なぜ歯が取れるのかというお話をしましょう。

 

虫歯

歯が虫歯になれば心棒や被せ物と歯の間に隙間ができてそこから外れてしまいます。

 

 

接着剤の劣化

接着剤が劣化すれば歯は取れます。

ただし、そもそも接着剤が劣化した原因があります。

力によって隙間ができた、歯がかけたとか治した歯自体が変形した

様々な原因があるわけです。

歯と修復物の間に唾液が入って接着剤が分解してしまいます。

接着剤の種類にもよりますが、基本的に保険診療で扱われる接着剤の多くは唾液に長時間触れると分解します。

 

 

修復物の変形

咬む力というものは非常に強いものです。

最大でご自身の体重もしくは、ピンポイントに荷重がかかれば必然的にそれ以上の力が修復物にかかります。

金属などは切り返しの荷重によって薄くなったり変形したりしてしまいます。

中途半端に硬い金属の方が外れる傾向にあります。

逆に金などの金属は力によって適度に変形するので、逆に外れにくいのです。

 

 

■ 接着剤は確かに良くなりましたでも・・・

 

接着剤を過信してはいけません。

事実、歯科医師も接着剤に頼る傾向になってきているのも事実です。

大工さんもそうですが、宮大工のように接着剤や釘を使わない工法があるように

歯医者でもどれだけ接着剤を少なくできるかという治療方法はあります。

一方でこの方式では具合の悪い材料も近年の物では多いのも事実なので

一概に宮大工的な医療が良いとも言えず、ジレンマもあります。

 

話を戻すと接着剤とは言え、くっつけるには条件があるわけで

アロンアルファの話では無いですが、無理なものは無理という事実もご理解いただきたかったと思います。

 

 

 

■ 残念ながら永久にお口の中で保つ修復物はありません。

 

修復物がお口の中で保つか持たないかは日頃のお手入れの状況や人それぞれの習癖などによっても大きく左右されます。

一生涯お口の中で保ったというのであれば、逆を正して言えば人間の寿命の方が早かったとも言えます。

残念ながら人工物に一生というものはないのです。

実は天然の生まれ持った歯もどうかとも近年では言われています。

人生100年時代というのも歯にとっては考えものかもしれません。

 

 


 

 

■ 患者さんにはどうしたらよかったのか?

 

私も最大限にご説明したつもりですし、今でもどうすればよかったのか

反省の念も込めて、今このブログを書いています。

一応スタッフにも聞き私の態度を含めてヒアリングしました。

 

最後までご理解をいただけなかったのは大いに反省をしております。

 

 

■ いつも思う・・・今はどうしているのだろう

 

おそらくいらっしゃるかどうかはわからないのでなんとも言えませんが

他の歯医者はできるのだろうかとよく考えます。

入れ歯に組み込むということでは無く、歯自体を再製作しようとも提案をしましたが、その提案も難しかったわけで

何か良い方法が見つかれば良いのですが、いまだに私も答えが出ていません。

とにかく今患者さんが困ってらっしゃらない事を祈ります。

 

 

■ 期間や費用が気になっていたのだろうか?

 

歯が取れてからは一年以上経過をしていますので、実はもし一番最初に治療をしていたらすでに終了しています。

さらに費用をご心配されているのであれば、初診料や処置料を通算するとそれなりの金額となっています。

1割負担の方でしたし、その期間内の処置料を合わせれば十分対応できたかもしれません。

 

 

■ やはりきっちりと治した方がいいと思います

 

取れないようにしてほしいという希望を叶えるには、他に方法がありません。

患者さんのお気持ちも非常にわかります。

わかるんです。

でも一度歯が取れたら、治した方がいいと思います。

 

 

■ 否定はしません尊重はしますが、出来ないことはできません。

 

ご相談であれば、検査料は頂戴しますが処置料はいただきません。

誠心誠意、患者さんそれぞれのご希望に沿って、極力長く歯をお使いになれるご提案ができるよう努めます。

 

 

かさま歯科クリニックのインターネット予約

 

 

かさま歯科クリニック

電話番号 046-240-9804
住所 〒243-0405 神奈川県海老名市国分南3-8-11-2F
営業時間 【火〜土】9:00〜13:00/14:30〜18:30
定休日 日・月・祝

TOP