根管治療の急な激痛への対応についてー海老名のかさま歯科ー

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根管治療の急な激痛への対応についてー海老名のかさま歯科ー

院長ブログ,根管治療ブログ

2019/01/06 根管治療の急な激痛への対応についてー海老名のかさま歯科ー

根管治療の急な激痛への対応についてー海老名のかさま歯科クリニックー

 

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神奈川県海老名市にありますかさま歯科クリニックの笠間です。

 

今回は根管治療の再発、特に急性期の取るべき処置に関するお話をしたいと思います。

 

これは歯が残せるか否かのとても重要なお話です。

 

予後の成績の良い現在の根管治療のコンセプトについてお話したいと思います。

 

 


 

■ 根管治療の再発は一度痛みが出ると恐ろしく痛い

 

 

再発によって症状が出てしまった患者さんはものすごい苦痛を覚えます。

 

・ 夜も寝られないくらい痛かった。

・ 何もしなくても心臓の拍動と共に痛い。

・ いっそうの事抜いてほしい

 

大変な状況でご来院いただくことが多いです。

 

痛みの原因は骨のなかでの膿を含む炎症による腫れです。

なぜ痛いのかというと、膨らみたいのにも関わらず、周りが骨に囲まれているために膨張を妨げられるために激烈な痛みがでます。

例えば、ニキビは触らなければ痛くありませんね。

でも上から指で圧力をかけると痛みを生じますね。

痛くないのは皮膚にはある程度自由度があって内圧が開放されるためなのです。

 

 

■ 実際の処置は?

 

噛み合わせなどの外来刺激をなくす

 

急性症状が出ていれば歯を噛み合わせるだけで痛みがさらに助長されます。

それを防ぐために不要な刺激から開放させてあげる必要があります。

方法としては

 

・ 噛み合わせを調整する

・ 被せ物を外す

・ 入れ歯の使用などを避けてもらう

 

■ 抗生剤と鎮痛薬の服用

 

メインの処置となります。

鎮痛薬を飲んでも効かなかったというお話をみなさんがされます。

根管治療の再発の原因はばい菌なので痛みだけに対応しても意味がありません。

まさにばい菌に効く薬、つまり抗菌薬が必須となります。

 

 

■ 歯茎が腫れて膿を触知できていれば切開排膿

 

膿が溜まっていて、切開をすることで膿が出せる状態になっていれば大変有効です。

ですがこの状態は痛みのピークは過ぎている頃です。

本当の痛みのピークは骨の中で膿の袋が膨張している時に生じるものです。

ですが、痛みからの開放という意味では非常に有効です。

 

 

■ 残念ながら再発に関しては一瞬で痛みが取れることはありません。

 

状況が状況ですので、痛みを一瞬で取ることは残念ながらできません。

火事もそうですが、燃え盛っている状態で消火活動を始めても一瞬で鎮火することはありません。

ここは大変辛いとは思いますがお薬を飲んで、安静にするが一番です。

従来はこの痛みに対してかなりアグレッシブな対処をしてきたのですが

結果的に歯の予後を悪くしていたことも近年ではわかってきています。

 

では一体過去の処置とは何か、また問題点についてお話ししていきます。

 


 

ちょっと困ってしまう従来の対処法

 

■ 開放

 

歯の被せ物を外して、開けっ放しにすることで歯の中に溜まった膿を外に出すように促す処置です。

歯に穴が空いており、食べ物が詰まってしまうのでサンダラックという薬剤に浸した棉を歯に詰めるなんていう処置も行なっていました。

 

 

■ 穿通

 

根管治療がすでに施された歯は中に薬剤が詰まっています。

それを根の先まで除去したり穴を開けたりして歯の中と外を交通させる治療です。

非常に危険な治療で歯の中に詰まっている薬をわずか数分のうちに除去するわけですから、結果的に無理をしなければ遂行することができません。

 

なぜ問題なのか?

 

穿通のところでも申し上げましたが、一般開業医それも一般歯科で保険診療を中心に行なっている歯科医院ではごく僅かの限られた時間で、薬を除去しなければいけません。奥歯であれば3本も4本も神経の穴があるわけです。

通常はできるわけがありません。ただ歯を壊してしまう結果となってしまうのです。

さらに、開放という行為を考えるのであれば、あれだけ根管治療では歯の中の無菌化を図らなくてはいけないにも関わらず開けっ放しにすれば歯の中へばい菌は流入し放題いとなります。

 

本来根管治療は歯の内部を無菌化することが目的であって

開放するということは本末転倒であって、予後の成績を悪くするだけなのです。

 

肉眼であればなおさら

 

繊細さが必要な根管治療は肉眼では治療困難です。

 

では今回一つの症例をご紹介します。

 

■ 症例

 

40代女性

主訴 左下の歯が痛い。(左側下顎第一大臼歯)

現病歴 昨日当院が休院だったため、他院にて応急処置を行なった。今はある程度落ち着いている。開放まで行なった。

 

来院時の状態 近心舌側根から出血、根管口周囲の汚れ++ 遠心根根管口の切削過剰

 

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根管口の整理

 

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近心舌側根管口側髄床底穿孔、遠心根管口髄床底部菲薄

 

つまり開いてはいけないところに穴が開いたり、過拡大によって必要以上に歯が薄くなっている状態(緑色の塗りつぶし部分)です。

 

 

■ なぜこのようになったのか?問題点は2つ

 

1)限られた時間内の施術とタービンの使用

 

おそらく慌てていたのだと思います。

作業としては被せ物を外し、土台を外し、中の薬を除去する。

これが僅かな時間内でできる作業ではありません。

 

タービンという機械はみなさんが好きではないあの音を出して歯を削る機械です。

通常はタービンの使用は被せ物や土台の除去までに限られます。

間違っても歯の内部をタービンで触れるようなことはしてはいけません。

特にタービンは慣性が働くので、フットスイッチ(ペダル)を足から離してもしばらく回り続けます。

削りすぎた!と思った時にはすでに遅いのです。

機械は止まりません。

 

2)拡大鏡の不使用

 

肉眼では残念ながらこの状況の把握は不可能です。

穴を開けてはいけない位置に穴が開いていることに気づくことも困難です。

むしろ穿孔時の出血を膿と考えた可能性もあります。

 

つまり肉眼の処置では限界があります。

 

■ このあとはどう処置をしたか?

 

第一選択はMTAを使用したリペアです。

世界的に見てもこの治療法がスタンダードです。

しかし、残念ながら根管治療から被せ物の治療まで自由診療となります。

 

結果的に患者さんは保険診療を選択されました。

 

保険診療では、穿孔部位はスーパーボンドという接着剤を用いて塞ぎます。

予知性に関してはあまり長く保たないというのが正直なところだと思います。

 

つまり

 

最初の適切な処置が何よりも大事だということなのです。

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

■ 正しい処置と正しい知識

 

何よりも常に新しい概念を取り入れて診療は行わなくてはいけません。

私も歯科医師となり10数年、当時はまだこの従来の治療が当たり前でした。

でも今のスタンダードは心がけるよう日々研鑽を積むよう努力をしております。

 

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